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Command - DOS/コマンドプロンプト コマンド一覧

「コマンド インタープリター」を呼び出します。このコマンド インタープリターは、いわゆるMS-DOSプロンプトと呼ばれているものですが、MS-DOSにおいてはコマンドラインシェルとして働きます。

[64ビット版Windows] 64ビット版のWindowsでは存在しません。(古いデータを持ってきて Command.com を実行させることもできません。)

構文

command[.com] [[<drive>:]<path>] [<device>] [/E:nnnnn] [/P [/MSG]]
    [[/Y] /C <command> | /K <command>]
<drive><path> command.comが存在するドライブ・パスを指定します。この引数は、DOSモードで起動する際に、command.comがルートディレクトリに存在しない場合、一番最初にcommand.comを起動する時に必ず指定します。
<device> command.comが入出力を行うデバイス文字列を指定します(CONAUXCOM1LPT1など)。
/E:nnnnn

command.comが使用する環境変数のサイズをバイト単位で指定します。nnnnnには160~32768の範囲の整数値を指定しますが、command.comは、この数値を16の倍数に丸めた数値を使用します。

このスイッチを指定しなかった場合、サイズは256に設定されます。

/P command.comをメモリに常駐させ、Exitで終了できないようにします。この引数は、起動ディスクを使ってDOSモードで起動する時によく使われます。
/MSG /P スイッチを指定する際、エラーメッセージを一緒にメモリに常駐させる時に使います。このスイッチを指定しなかった場合、エラーメッセージは簡略化されます。
/Y /C または /K スイッチと共に使います (ただし /C、/K よりも前に指定)。バッチ ファイルを実行する際、書かれている内容を 1 行ずつ確認するメッセージを表示します。この確認の際に N の選択肢を選ぶと、その実行内容はスキップされます。
/C <command> <command> で指定した内容を実行します。実行をした後、「このコマンドを実行したcommand.com」は終了します。/K スイッチも参照してください。
/K <command> <command> で指定した内容を実行します。実行をした後、「このコマンドを実行したcommand.com」は終了せず、MS-DOSプロンプトを表示します。Windows上でバッチ ファイルのショートカットを作成する際、command.com /K を使用すると「バッチ ファイルの実行」→「MS-DOSプロンプト」を連続で行えます。これは、特定の環境(常駐プログラムや環境変数など)でMS-DOSプロンプトを表示させたい時に便利です。

解説

command.comはプロンプト(対話型インターフェイス)の表示処理とバッチファイルの実行処理を提供します。MS-DOSにおいては他のコマンドを入力して実行する際に必要となります。

Windowsにおいては、仮想DOS機能により、command.comをウィンドウ内に表示してコマンド入力などができるようになっています(これが「MS-DOSプロンプト」となります)。

[Windows NT系] Windows NT系(XP以降も含む)では「cmd.exe」がありますが、古いバッチファイルを動作させるためにあえて「command.com」を使うこともできます。ただし、64ビット版Windowsでは16ビットプログラムを実行できないため、command.comは提供されていません。

サンプル1

command /K setting.bat

「setting.bat」を実行しますが、実行後プロンプトを表示します。特定の環境変数をセットした状態でプロンプトを表示する際に用いられます。

サンプル2 (Config.sys)

SHELL=C:\DOS\COMMAND.COM /P /MSG /E:4096

[MS-DOS] 「C:\DOS\COMMAND.COM」を既定のシェルとして設定します。シェルとして実行する際に「/P」(終了させない)、「/MSG」(エラーメッセージをロード)、「/E:4096」(環境変数サイズの設定)を指定して実行させるようにしています。

関連項目