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Del, Erase - DOS/コマンドプロンプト コマンド一覧

ファイルを削除します。ワイルドカードを使って複数のファイルを削除することができます。

構文

del <file-name> [/P] [/F] [/S] [/Q] [/A[[:]<attribute>]]
erase <file-name> [/P] [/F] [/S] [/Q] [/A[[:]<attribute>]]

オプション一覧

del, erase このコマンドは Del, Erase どちらを使用しても構いません。
<file-name>

削除するファイル名を指定します。ワイルドカードを使用することで複数のファイルを削除することができます。ディレクトリ名のみを指定した場合はディレクトリ内のファイルすべてを削除します。

なお、ディレクトリ名のみ、または「*.*」を指定した場合は「よろしいですか」という確認のプロンプトが表示されます。([Windows NT 系/XP 以降] /Q オプションで抑制できます。)

[Windows NT 系/XP 以降] スペース区切りで複数のファイル名を指定することができます。

/P ファイルを削除する前に確認のメッセージを表示します。確認メッセージはファイル1つずつに対して表示されます。
/F [Windows NT 系/XP 以降] 削除する対象のファイルが読み取り専用であっても強制的に削除します。
/S [Windows NT 系/XP 以降] 対象となったファイルがディレクトリである場合、そのディレクトリ内にサブディレクトリがあれば、その中のファイルもすべて削除します。
/Q [Windows NT 系/XP 以降] ディレクトリを指定した場合や、ワイルドカード「*.*」を指定した場合、/S を指定した場合に確認のメッセージを表示しません。(/P の効果は打ち消しません。)
/A[[:]<attribute>]

[Windows NT 系/XP 以降] 対象とするファイルの属性を絞ります。属性(<attribute>)を指定しない場合(/A のみを使った場合)は、隠しファイルとシステムファイル属性を持つファイルも含みます。

<attribute> には絞り込む属性を指定します。属性は R A S H のいずれかを指定します(R = 読み取り専用、A = アーカイブ属性、S = システムファイル、H = 隠しファイル)。先頭に「-」を付けると「その属性以外」を意味します。

既定では読み取り専用ファイルも含まれますが、「アクセスが拒否されました」と出るので、/F を指定するか <attribute>R(読み取り専用ファイルのみを削除したい場合)を指定します。

<attribute> に複数の属性を指定することもできます。その場合は「SH」のように文字をつなげて指定します。複数の属性を指定した場合は、その属性にすべて一致するファイルのみに絞られます。

[Windows Vista?以降] <attribute>I L O の文字も指定することができます(I = 非インデックス対象ファイル、L = 再解析ポイント(リパースポイント; シンボリックリンクやジャンクションなど)、O = オフライン属性ファイル)

解説

Del使用例

指定したファイルを削除します。Windows と違いファイルはごみ箱に移動しないので、削除すると基本的に元に戻せません([MS-DOS] Undeleteアプリケーションを利用するとごみ箱の機能を利用できます)。

ファイル名としてディレクトリを指定すると、ディレクトリ内のファイルをすべて削除しますが、(/S オプションを使った場合でも)ディレクトリそのものは削除しません。ディレクトリを削除するには、RmdirDeltree([MS-DOS, Windows 95/98/Me のみ])を使用します。

サンプル1

del test

ファイル test を削除します。test がディレクトリの場合は、test ディレクトリ内のすべてのファイルを削除します。(ディレクトリ test と、その中のサブディレクトリはそのまま残ります。)

サンプル2

del test.*

ファイル名が test で、任意の拡張子を持つすべてのファイルを削除します。ただし test ディレクトリは対象に含まれません。

ファイルをすべて削除するサンプルは「|」のサンプルにあります。