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Mountvol - DOS/コマンドプロンプト コマンド一覧

[Windows 2000 以降] ボリューム(ハードディスク)のマウントおよび解除を行います。

構文

mountvol[.exe] [<drive>:]<path> { <volume-name> | /D | /L | /P }
mountvol[.exe] <drive>:[\] /S 
mountvol[.exe] { /R | /N | /E }
mountvol[.exe]

オプション一覧

パラメータ無しで実行した場合は、コマンドの説明とすべてのマウント可能なボリューム一覧、およびマウントポイントの一覧が表示されます。(EFIシステムパーティションが未割り当ての場合は、その旨のメッセージは表示されません。割り当て済みの場合は「割り当て済みである」旨のメッセージが表示されます。)

[<drive>:]<path> マウント先のドライブとパス(マウントポイント)を指定します。ドライブを指定しない場合は現在のドライブを仮定します。このパスは実在するディレクトリである必要があります。
<volume-name> マウントするボリューム名を指定します。ここに指定する名前は、Mountvolをパラメータ無しで実行したときに表示される一覧から指定します。
/D 指定したパスのマウントを解除します。
/L 指定したパスにマウントされているマウントポイントの一覧を表示します。
/P [Windows Vista 以降] 指定したパスのマウントを解除し、ボリュームそのもののマウントも解除します。他に同じボリュームを指すマウントポイントが存在していない必要があります。
/R [Windows Vista 以降] マウント先のボリュームが存在しないパス(ディレクトリ)すべてを削除し、レジストリ設定も削除します。
/N [Windows Vista 以降] 新しいのボリュームの自動マウントを無効にします。
/E [Windows Vista 以降] 新しいのボリュームの自動マウントを有効にします。
/S

[Windows 8? 以降] EFIシステムパーティションをドライブにマウントします。

このオプションを使う場合は、必ず未割り当てのドライブを指定する必要があります。未割り当てドライブのルートディレクトリを除きディレクトリを指定することはできません(指定形式は必ず「mountvol X: /S」または「mountvol X:\ /S」となります)。なお、マウントの解除は通常通り /D オプションを使って行うことができます。

解説

Mountvol使用例1 Mountvol使用例2

コマンドプロンプト上でボリュームのマウントを行う際に利用するプログラムです。管理ツール「ディスク管理」(diskmgmt.msc)のコマンドライン版と考えることができます。

ボリュームが関連付けられているパス(ドライブ・ディレクトリ)を「マウントポイント」と呼びます。ディレクトリをマウントポイントとする場合は、そのディレクトリが属するディスクがNTFSでフォーマットされており、かつディレクトリの中身が空である必要があります。

マウントポイントを解除するには、スイッチ「/D」を利用します。また、マウントポイントがディレクトリである場合は、Rmdirコマンドを使ってディレクトリごと削除することもできます(この場合ボリュームの中身が失われることはありませんが、誤ってDelコマンドを用いてしまうとボリュームの中身が失われてしまうのでご注意ください)。

スイッチ「/N」を指定してMountvolを実行すると、USBディスクなどを含む新しいボリュームすべての自動マウントが無効になります。ただし、過去に1度マウントされたことのあるボリュームの場合、明示的に(Mountvolやディスク管理ユーティリティによって)ドライブやディレクトリのマウントポイント解除を行っていない場合は、そのボリュームを再接続すると自動的にマウントされます。

プログラムの性質上、マウントおよび解除を行うには管理者権限が必要です。

なお、Mountvolでは仮想ハードディスク(.vhdや.vhdxのファイル)をマウントすることはできません。DiskpartまたはPowerShellのコマンドを使用する必要があります。